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『5分間リアル脱出ゲーム』感想(大体は5分で解けない)

こんばんは、夜中たわしです。

5分で脱出できるという、軽~いリアル脱出ゲームの本が出たので買いました。

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これ、いいじゃないですか。子どもがいるとまとまった時間が取りづらいのですよ。


概要

まずボリュームはというと、10本+最終問題で構成されています。ちなみにフルカラー。

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それぞれがまったく別々の物語で、独立しています(最終問題を除く)。なので好きなやつから脱出してOK。

で、これはつまり55分以内に完全クリアできる……ってことかと思いますが、普通は無理です。

ほとんどの方は計2時間くらいはかかると思います。

これをすべて5分で解くには、瞬発力のあるひらめきが必要なのはもちろん、ストーリーを素早く読む速読力、解かなくてもよい謎を飛ばす洞察力、多少理由がわからなくても答えが出ればいいやという思い切り、ガンガン本に直接書き込む「他の奴に遊ばせるつもりはない。やりたければ買え!」という豪快さ……などを身に付けている必要があるでしょう。


興味を持った方はwebの体験版をどうぞ。

個別感想(ネタバレなし)

ではせっかくなので、1つずつ簡単に感想です。

もちろん謎のネタバレはしませんよ。

ある謎解き部屋からの脱出

  • かなり簡単で、1問目にふさわしい。

  • 本に直接書き込まないと5分で解くのはキツそう。

  • 色付きのペンをあらかじめ用意しておかないと、探している間に5分経つ。

  • ストーリーは少し不思議で好き。

あるタイムカプセルからの脱出

  • 謎を解くにあたり、4ページに渡る物語を読んで推理を組み立てる必要がある。

  • 犯人当て小説のようなイメージで面白い(人は死にません)。

  • 完全にハマり、ヒントを見てしまった。こういう形式が苦手とわかった……。

  • ストーリーがタイムカプセルを探すだけなので、別に"脱出"じゃない。

不思議な絵本からの脱出

  • 早々に答えの一歩手前までたどり着いたが、そこで詰まる。

  • ストーリーは童話チックかと思いきやナンセンス系で、爽やかなのに少しグロテスク。本書でもかなり異彩を放つ。

ある迷宮からの脱出

  • 小問が24問もある。

  • 1問を仮に5秒で解いても2分かかり、少しでもハマると5分で解けない。5秒で解けないものは無視して、後に大きく影響しないことを祈るしかない。

  • 小問の後に取り掛かる最後の問題……の準備(?)だけでも2分はかかる。

  • 案の定、ハマった問題が重要で立ち行かなくなった。

  • 最もストーリーがない。散歩中に部屋に入ったら閉じ込められて、出てきただけ。面白かったのは主人公がそれでも平然としているところ。

長い長い学級会からの脱出

  • 解きかたがわからず、適当にごにょごにょしてたら途中をすっ飛ばして解けちゃった。

奇妙な古書店からの脱出

  • 問題の説明がほぼなくて、謎の記号だらけ。好みのタイプの問題。

  • スムーズに解けたけど、15分くらいかかった。

  • 「ある迷宮からの脱出」みたいに小問が12問あったけど、必要ないものは解かない、という手段に訴えないと間に合わなそう。

  • ストーリーは薄いけど、「ある迷宮からの脱出」ほどじゃない。

あるバスからの脱出

  • これは5分以内に解けた。1つ目の「ある謎解き部屋からの脱出」の次に簡単だと思う。

  • ストーリーは不思議系で好み。

謎の蔵からの脱出

  • これも5分で解けた。本書では3番目に簡単かな?

奇妙な時計店からの脱出

  • スムーズに解けたけど、10分ほどかかった。

  • この(ネタバレに付き自重)タイプの謎は好き。得した気になる。

  • ストーリーはSF的で好み。

世界最後の日からの脱出

  • スムーズに解けた。これも10分程度。

  • 最後の仕掛けは秀逸。作中の謎製作者がどうやってアレを作れたのかがまったくわからないけど、想像の余地を残しているという意味ではいい。

  • これも「あるタイムカプセルからの脱出」と同じく、"脱出"じゃない気がする。いや、ある意味できているか……?

最終問題

  • 今までの問題の答えがないと取り掛かれない、いつものタイプの問題。

  • 答えに気づいた時、「これだーーーー」ってなった(2回)。気持ちいい。あれは気持ちいい。

  • いつものように大規模な謎かと思いきや、2ステップで終わった。あっさりめ。最終問題は50分くらいかかるようにしてもいいのに。

おわりに

以上、結構楽しめました。

あえて気になった点を言えば、

  • ストーリーがほぼ「無」のやつがあった。もう少し力を入れて欲しい。

  • 別のストーリーと多少は絡みがあってもよかったのでは。「お、これはあの話に出てきた登場人物だな」みたいな。せっかく同じ本に収録されてるのだから。

  • 最終問題にもう少しボリュームが欲しい。

こんなところです。


やや簡単でコンパクトな内容でしたが、謎の本数が多かったので満足感は高いです。

最終問題以外は回答とヒントが手厚く収録されているので、慣れていない方でも手が出しやすいでしょう。

第2弾が出たら普通に買います。


本書に興味を持ったなら、他にリアル脱出ゲーム関連の書籍としては、

ガッツリしたゲームブックを遊びたいなら『ルネと不思議な箱』がおすすめです。

これ、続編が出るっていう情報が最近出ましたよ。

前作から2年経ちますね。めちゃくちゃ楽しみ。

公演にも行きたいけど、子どもが小さいので当面は無理だ……。


また、変わり種が遊びたいなら『究極のクロスワード本』がおすすめです。ストーリーはまったくありませんが、こちらも面白いですよ。

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