こんばんは、夜中たわしです。
穴ぼこだらけの謎解き本を遊んだぞ。
んじゃ早速感想行ってみますね。
概要
こんな感じで、ほとんどのページに穴が空いている。表紙にも穴が。
章立て形式になっており、章ごとに毛色の違った謎解きが楽しめるのが特徴。ただ共通点として、どの謎解きにも穴がある。
あるページに謎の答えを書き込む際、巻き込みで穴の先のページに書き込むことがあり、先のページではその書き込んだ文字を活用してさらに謎を解く……というのが基本。逆に先のページで文字を埋め、ページを戻って辻褄を合わせる、というケースも。
このページを行き来して影響を与える、というのが気持ちいいし、単純に穴だらけの本と言うのが見ていて楽しい。こんな穴空いた本、絵本以来だわ。いや並みの絵本よりはるかに多い。しかもこれ、手作業で穴を空けてるらしいぞ。ヤバい。
予想は付くと思うけどこの本、直接書き込まずに遊ぶのはほぼ不可能なんでその辺は諦めてください。私は薄~~く鉛筆で書いたんで、後から消しゴムで消しときます……将来子どもが遊ぶかもしれんし。
ちなみに袋綴じが含まれているので、破壊は避けられません。これはマスキングテープで閉じとこうかな。
気になった点
本書は章ごとにスマホで回答を入力するとストーリーの続きが読めて、さらに後で使うキーワードが貰えるという形式なんだけど、これは本内で完結してほしかった。毎度スマホを使うのは、テンポが悪い……。スマホを使うとしても最後の最後だけとかならいいんだけども。
ストーリーの一部がネットに逃がしてあるのはたぶん体裁の問題だろうな。無理やり本内に詰め込むとレイアウト的に無理がありそうなんで。
章ごとの答えがそのまま最終章で利用されず、全然関係ないキーワードに置き換わる点については全体的な非連続性を感じてしまう。別々の謎を無理やり組み合わせた感が強いというか……。
この辺、別々の謎との裏での結びつきが強ければ強いほど気持ちいいのよ。作る難易度が爆発的に上がるのは知ってるけど、だからこそ上手く作られていた時の感動は物凄い。
本作は全体の謎の繋がりは薄めで、章単位での謎の質に特化した感じかな。
ただ穴がページの両方向に向けて意味があるように使われているのは良かった。穴あきの絵本で、片方向に読んだ時しか意味がなく、裏側を見ると意味のない穴があって「なんか残念……」て思うことありません? その点、本書ではちゃんと活用されていた。これは嬉しいぞ。
あと初版の場合、誤植がいくつかある。本にも正誤表が挟んであったけど、載ってないやつもあるんで下記ページを見といたほうがいい。
これは単純に残念……。
総評
本質的な謎解きとしてはスタンダードなんだけど、「ページをまたぐ」というのを利用することでこれほど新しいプレイ感覚が生まれるとは。
一見するとクロスワードやピクロスのような「これ知ってるわ」という謎も登場するんだけど、穴が空いていることに加えルールにも一捻り加えてあり、別ゲーと化していた。ピクロスにまだ面白くなる余地があるというのは驚かされたぞ……。
そこまで尖った謎は無いものの「穴が空いている」という点で唯一無二。単純に解いていて楽しい。この穴が体験したいならとりあえず買っちゃいましょう。
おわりに
謎解き本、買ったのに遊べてないのがいくつもあるから一気にやってしまいたい。
集てみたらこんなにあった。まあクリアしている方がこれより遥かに多いけど、しかし積み過ぎだな。
順番に遊んで感想書こう。
あとこんなのも注文した。
事前情報あまり見てないんだけど、マジの事件捜査っぽいことができそうなムードだ。まず遊ぶのはこれだな。
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