こんばんは、夜中たわしです。
今回は『この可笑しくも不思議な物語の世界をあなたに』という持ち帰り謎を紹介します。タイトルが妙に長いぞ。
こちら短編の物語が付いた謎解きで、見ての通り5作品あるシリーズです。
紹介動画を観れば大体のムードだけはわかるかな。なんだか穏やかじゃなさそうですね。
物語に繋がりはなく、単品で購入できるんで興味を持ったもののみ遊べるやつです。
概要
これがパッケージ裏!(※vol.1)
プレイ時間が約30分とありますが、これは妥当そう。どの作品もおおよそ30分前後で解けたんで。ヒントを見たのもあるけど……。
開封すると簡単な導入あり。
記載の通り、スマホから指定サイトにアクセスして始めましょう。
物語の導入を読むとゲームキットを開封するように言われるので、出した様子がこれ。どの作品でも同様に、何枚かのカードで謎が構成されてます。
ちなみに謎と物語は基本関係ないんだけど、時折ドキリとする繋がりがあることも。
という感じで、謎を解いて物語の結末を見るのが目的。謎解きの前後には物語に加え、ちょっとした動画もあります。
んじゃ、それぞれ簡単に感想を書いてみようかな。ジャンルがかなりバラバラなんで、興味を持ったものを試しに遊ぶのがいいかと。共通するのは「とにかく不穏」ってことかな……。
vol.1 あの子の為に
タイトルから分かりづらいけど、正統派SFもの(たぶん)。MOVIEROCK作品をいくつか遊んだことがあるなら、「いつものMOVIEROCKやな」となるはず。
謎解きは一見するとなーんも分からなくて途方に暮れたけど、落ち着いて考えるとスタンダードなひらめき系で、順当に解けた。ちょうどいい難易度。
さすがvol.1だけのことはあって、安定感がある。
vol.2 愛情の行方
タイトルら想像できる通り恋愛がテーマで、vol.1と違いまったくSF要素はなし! そしてしっかり不穏なムードが漂っている。
シリーズ中では謎の数が群を抜いていて、「いっぱい謎解きしたなー」という気分に30分でなれるのがいい。
vol.3 手紙
ある手紙にまつわる話(詳細言えず)。
開始時点で「何から手を付ければいいんだ??」となった。小謎を解いてキーワードを見つければよさそうなんだけど、どこに埋めればいいのかも、そもそも回答をどこに入力すればいいかもわからない。……要するに、めちゃ好みの導入!
少しずつ理解できていく謎解きが絶妙で、物語と謎のリンク具合も良かった。
vol.4 暗闇の理由
シリーズで最も異質な作品。まず謎解きが迷路モチーフになっていて他とは毛色が違う。この時点で好みが別れそう。
そして何より、物語がヤバい! 開始から「???」で始まり、「!!???」で終わる(なんも書けんのよ)。この話でGOを出したのがすごすぎる。
私の中ではこの物語が堂々の一位。ただ人によっては最下位になるとは思いますね……。少なくともこれを初めに遊ぶのはやめといたほうがいいかと。変な先入観を持ってしまいそう。vol.4だから許される内容だなこりゃ。
vol.5 記憶売買
最後はタイトルから想像できる通り、再びSF的なやつですね。
序盤の謎は簡単な印象でバンバン解けるが終盤で一転、さっぱり分からなくなる。そして最終回答をひらめいた瞬間に違和感が一気に昇華される、そんな作品。
総評
総じてラストに意外なオチを用意するためか、後味が悪くなりがちなのが好みの分かれそうなところ。達成感と同時に背筋が寒くなるのを楽しめる方向けかな。
「謎解き付きのショートショート」という感じのシリーズで、短時間ながらしっかりプレイした感覚が得られる作品群でした。大体持ち帰り謎って腰を据えてやる必要がありますが、これは30分程度で謎解きから物語まで摂取できるんでかなり気軽! おすすめです。
おわりに
今回、製作元であるMOVIE ROCK様からレビュー依頼ということで提供いただきました。いつもありがとうございます。
本作はボードゲーム関連の店舗(公式サイトを参照ください)もしくはAmazonで購入できます。
関連作も興味がある方は、こちらのリンクからご確認ください(Amazon販売分)。
前作までのレビュー記事はこちらです。