こんばんは、夜中たわしです。
これまた変わった謎解き本が出ましたよ。
塗り絵なんて幼稚園以来ですが、こういう不可解なものを出されると買うしかないじゃないですか。
遊び方
この本の目的は最後の塗り絵を完成させることです。ちなみに塗り絵は全部で22枚。
じゃあ最後のやつだけ塗っちゃえばクリアなの? と思うかもしれませんが、もちろんそんなに甘くありません。
1枚目の塗り絵から順に塗っていかないと、次の塗り絵に手が出せないのです。
まず1枚目はこんな形式。いわゆる普通のパズル塗り絵です。指定の通りに色を塗ればよく、これは誰でもできます。
続いて、2枚目はこんな塗り絵になってます。
そうです。これを塗り進めるには、1枚目の塗り絵を完成させることで導き出される答えが必要なのです。もちろん3枚目以降も同様です。ちょっとだけ内容を紹介しておきましょう。
いまさら塗り絵なんて……と思っていた方も、多少は興味が湧いたのではないでしょうか?
塗っていて不安になる
先述の通り、塗り絵は1つ前の問題の答えを使って進めます。
さて、もし自分の導いた答えが間違っていたとしたら……?
すると見当はずれのところに色を塗ることになり、何ら意味をなさない模様が浮かび上がることでしょう。
これはメチャクチャ辛い!
なんせ、こっちは色鉛筆で塗ってるんですよ。取り返しがつかない!!
答えに自信がない場合、ある程度塗るまでは、「これ大丈夫なの? 大丈夫なの!?」と不安を抱えたまま状態が続きます。
一方で、塗り進めてそれっぽい絵柄が浮かび上がってきたときの安堵感は、なかなか気持ちよかったりしますが。
この妙な抑圧と解放の感覚は本作でしか味わえないでしょう。
そんな不安は耐えられない方への対策もいくつかあります。
- 脳内で塗ってから実際に塗る(かなり難しい)
- コピーして遊ぶ
- 消せる色鉛筆を使う
フリクションの色鉛筆を使うのがベストな選択だとは思います。この塗り絵のために存在しているのでは? と思うほど。
あとは答えを出したあと、巻末の解答一覧を見て答え合わせをするという手もありますが、先の問題のネタバレをものすごく食らうのでやめておいたほうが懸命かと。
難易度は控えめ
不安だ不安だと言ってきましたが、困ったのは数問だけ。ほとんどは簡単です。
基本が指示通り色を塗って、完成した絵柄が何なのか推理するという方式のため、トラブルは色を塗り忘れて何がなんだかわからず詰まってしまう……という程度。謎解き要素は少なめです。ただし、最終問題を除けば。
最終問題に関しては、いつものSCRAPよろしく骨太な謎が待っています。塗って、謎を解いて、塗って、謎を解いて……という流れでジワジワ絵が浮かび上がってくるのは本当に面白かった。
この最終問題も難易度については控えめに感じました。塗り絵好きで謎解きに馴染みのない方についてもターゲットとして作られている気がします。
実際、最後は答えをWebサイトに入力しに行くことになるんですが、そこのヒントを見ると答えも最後まで載っています。謎がどうしても解けなくてモヤモヤ……といったことは皆無でしょう。
おわりに
謎解き要素が少なめでしたが、コンセプトは非常に面白い本でした。
塗り絵好きであったり、謎解きのついでにたまには塗り絵もやってみるか、という方は買って問題ないでしょう。
一方で謎解きをとにかくガッツリやりたい方にはあまり向かないかと思います。
その場合は同系統の作品だと、『究極のクロスワード本』がおすすめです。
本作のように既存の何かと謎解きを合体させたやつ、大好きなので今後も楽しみにしています。大概買いますんで。
そうそう、次は『5分間リアル脱出ゲーム』っていうのが出るので、買います。
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