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超本格犯罪捜査ゲーム『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』 感想

諸君は推理小説や推理ドラマなんかを見た後、こんなことを考えたことはないか。

「あ~、自分も(フィクションの)探偵や刑事みたいに事件を捜査、解決してみたいな~。それも自分は部屋から一歩も動かない『安楽椅子探偵』スタイルで!」


できます!

このゲームが「それ」です!!



……というわけで、SCRAPが送る犯罪捜査ゲーム『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』を紹介します。


パッケージに、

「超リアルな捜査資料をもとに未解決事件の謎を解く、本格犯罪捜査ゲーム」

なんてキャッチコピーがありますが、これ……看板に偽りなし!


以降、公式サイト記載レベルの情報までしか出さしませんが、ネタバレ等気にする方は読まずに購入がおすすめです。

概要

遊び方の基本は捜査資料を見て推理→ウェブサイトへの解答入力の繰り返し(つまりネット環境必須)。このウェブサイトは依頼者との連絡用という設定で、解答が正解であれば話が進展、さらなる調査が行われるなどして追加の捜査資料が届く!

まあ届くと言っても実際はキットに同梱されてる封筒を開くだけなんですけども。この辺は若干ではあるが現実に戻される感がある。そこは努力して無視し、届いたと思いこむこと(まさか本当に郵送されてくるなら超すごいが、超時間がかかるし値段も超跳ね上がる。これで十分です)。

捜査資料のクオリティが高すぎる

やや脱線したけど、そんな点は気にならなくなるほど捜査資料のクオリティが高いのよ。まったく見せられないけれども。……いや、公式の商品画像はさすがにいいか。

ということで上記画像は公式サイトより引用。

最初に目にするのは名刺付きの依頼文なんだけど、この文章が非常に良くて一気にプレイヤーを物語の世界に引っ張り込んでくれる。「これから推理をする"私"は誰やねん」という問題を無視せずちょうどよく解決しているのはさすがだわ。

さて肝心の捜査資料。調書は本物っぽいし(本物見たことないけど)、現場の写真に加え動画も登場する。特に本物らしいのは雑誌のコピーや新聞の切り抜き。新聞は当然裏面もあり、テレビ覧や広告まで作りこまれていて、謎解きに直接関係しない部分もまったく手を抜いていない。やりすぎである。

これらを机にバサーーッと広げるだけでテンションが上がる! さらに会議室によくあるでかいホワイトボードがあるなら、資料を貼り付ければもうほとんど捜査本部でしょう! この時ばかりはホワイトボードが欲しくなった。

総評

プレイ時間は3〜4時間とあったけど、私は2日に分けて遊んで計5時間近くかかった。でかい机で一気に遊ぶのがベストかな。

いわゆるSCRAP的な謎解き要素が含まれているものの、主体は犯罪捜査。何度も書いてる通り捜査資料のクオリティが高くて自然と隅から隅まで捜査資料を読みたくなるし、そうしないと解決できない! こんな知らん人の証言を穴が空くほど読んだの初めてだわ。

ということで探偵や刑事になりきって捜査してみたい人には文句なしにおすすめ!

タイトルからして続編の予定が明らかなのもいい。次が楽しみで仕方ないぞ。

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