こんばんは、夜中たわしです。
今回は『ラストプロフェシー』という持ち帰り謎を紹介します。
前作もそうでしたが、謎解きゲームにもかかわらず、シナリオがかなり本格的な作り。本作は価格・ボリュームともに比較的コンパクトながら、魅力的な世界観と衝撃のあるストーリーは変わらず。今回も一泡吹かせられたぞ……。
内容物
こちらがパッケージ裏面です。
横にプレイ時間約60分と書かれていましたが、全然無理でしたね。……倍はかかったかな? しかもヒントまで見た。
これをノーヒント60分でクリアするのは相当な難易度かと。少なくともクリアできる人は平均的プレイヤーからかけ離れている。そんな印象。まあプレイ人数が1~4人なので4人がかりなら間に合うのかも。なお私は深夜孤独にプレイしました。
中には遊び方の用紙に加え、エピソード4つ分のキット+エピローグが入っています。プレイ時間から想像できる通り、ひとつひとつのエピソードは小ぶり。特にエピソード1の謎は秒で終わります。ストーリーを読んでる時間のほうが長いかも。
あ、後半は謎の難易度と物量が増加の一途なんで謎解き重視の方も心配しないで大丈夫。
遊び方
指定のサイトにスマホからアクセスし、ストーリーを進めていきます。
ゲーム画面は見せられる範囲だとこんな感じ。本作は主人公が閉じ込められた一室で謎解きをするのみなので、移動などの要素がなく謎が次々解けてテンポがいいです(ハマらなければ)。
肝心の謎解きはというと、基本はエピソードごとに謎解きを物理的なキットで行い、回答をスマホに入力する……という流れでエンディングを目指します。
こういう謎解きゲームのお約束、終盤になると今までに使ったキットを机中に撒き散らし、あーでもないこーでもないと試行錯誤するやつ。これが醍醐味なんですが、思ったより物量があって参ったな。机は広いほうがいい。
世界観・シナリオ
MOVIE ROCK恒例、世界がヤバい。
どうもこの状況はノアってやつが予言していたらしい。んで今後起きる予言に対処するため「最後の予言」を見つけるのが、とある調査部隊に所属する主人公の目的。なるほど『ラストプロフェシー』は直訳すると「最後の予言」なんで、ここにかかってるのね。
というわけで調査中に閉じ込められたわけだ。
と、これがオープニングムービーの一部。MOVIE ROCK作品をいくつか遊んでいる方からすると、いつもの世界観ですね。いつもの終末。だがそれがいい……。
ネタバレになるため多くは語りませんが、終盤に二段、三段と予想を裏切る展開があったのが気持ちよかった。シナリオに対する力の入れようが並じゃない。
あえて一つ言うなら、ラストに主人公がストーリーを畳みかけていく場面に若干のプレイヤーとの乖離を感じたかな。たとえば何らかの形で主人公の行動が選べたり、もうひとつ最後の謎解きが入ってればさらに最高の体験になったのでは。
完全に素人の意見ですが……。
曲がりなりにも本作はゲームなんで、何らかのインタラクティブ性を期待してしまう。誤解の無いよう再度言っておくと、映画的に見れば十分満足のいくラストでした。"あの事実"は途中から予期したもののめちゃ驚いたし。
総評
プレイ時間は私の場合先述の通り2時間ほど。謎解きは序盤簡単で、終盤一気に難易度が上昇した印象。最後の最後で30分くらい詰まったためヒントを見たけど、あと少し粘れば気付けたかもなー……と悔しかった。2~3人で遊んでれば誰かが気付けそう。
コンパクトな仕上がりながら(とはいえ60分以上かかるので一般的な謎解き公演以上のボリューム)、終盤の謎はなかなかの歯応えで面白ギミックもあり、ストーリーも魅力的。世界観が好みならおすすめです。なんだろう、あれだ。クリア後には世にも奇妙な物語のSF回を見た時のような余韻を感じたかも……。
今遊ぶならまずコンパクトな本作を試し、気に入ったなら前作の『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』も遊んでみるのもおすすめ。テイストが近く、ボリューム的な重厚さでは前作が上なので。
おわりに
今回、製作元であるMOVIE ROCK様からレビュー依頼ということで提供いただきました。いつもありがとうございます。
本作はボードゲーム関連の店舗(公式サイトを参照ください)もしくはAmazonで購入できます。
関連作も興味がある方は、こちらのリンクからご確認ください(Amazon販売分)。
前作までのレビュー記事はこちらです。
しかし育児日記以外の記事久々に書いたな……。今後もう少し通常の記事の更新を復活させていきたい所存です。