夜中たわしです。
本日は思考実験の中でも知名度の高い、スワンプマン(沼男)について、ソーシャルゲームのガチャと関連付けて考えてみます。
【注意】本記事は筆者の精神が不安定な時に書かれた不条理系の記事です。嫁と友人達に読ませてみましたが、全員から見放され、「公開するのはリスキー」と言われました。
でもリスクを冒さなければ、チャンスはないのです。
それではどうぞ。
沼へ
「ああ、一人でハイキングするのが楽しすぎる…! 今日は沼を巡るぞ」
「沼についた。しかし天気が悪いですね」
「ぬまーーーっ!!」
落雷により蟻は力尽きました。
しかしまさにその直後、奇跡は起こります。
2度目の落雷により、汚泥は化学反応を引き起こし、蟻と全く同一の生命体を生み出したのです!
(えらいもん見てもうた……)
モンスターのシェアハウスにて
「おかえり。どうだった? 沼は」
「……最高にいい汚泥だったよ……」
「騙されるな!!」
「えっ」
「ボクは見てたぞ。そいつは蟻じゃない。よく似た別の生き物なんだ!!」
「……やれやれ。何を言っているのやら」
「本当なんだ! 信じてくれ!!」
「いや、どう見ても蟻だろう」
「そんな筈ない! そいつは沼から生まれたんだ! じゃあ本物かどうか、質問に答えてみろ!」
質問をやり取りすること数十回
「……じゃあ最も好きな食べ物は?」
「角砂糖」
「もうわかったよ。蟻は本物だよ。何を言ってるんだ」
「うう……本当のことなのに……」
「……もう今日は寝よう」
「あ、そういやビデオカメラで撮影してたわ」
「それを早く出せよ!!」
そこには落雷の直撃を受け沼に沈んでいく蟻と、その後全く別の場所に落ちた落雷により生まれ出た蟻が克明に記録されていました。
「これは……わたしは、わたしじゃないのか……!? 生まれてから過ごしてきた記憶も全てあるのに?」
「ちょっと気味が悪いんで離れてください」
「ようやくわかってくれたな」
「ううう…『わたし』って何? 『わたし』って何なの??」
「ううう…」
「?」
「『たわし』って何? 『たわし』って何なの?」
「関係ないやつは帰れ」
「『わたし』って、こんな感じで」
「頭の中に操縦している人がいるイメージだと思うんだけど。 蟻は、この中の人が別人に入れ替わってるんじゃないの?」
「いや、その考えだと、『わたし』のタマシイって何? と考えた時にまずいことになる」
「『わたし』のタマシイのタマシイを考えないといけなくなって、それが無限に続くんだよ。これを無限退行と言います」
「マジか。よくわからんが、やばいな」
「とりあえず頭の中に人はいない」
「かー、いないのかー。絶対中に人いると思ってたのに」
「あの一応聞きますが、真剣に考えてくれてます……?」
そのころ沼では
「……死ぬかと思ったぞ。わたしがモンスターじゃなかったら終わっていた」
「帰ったぞ」
「えっ」
「えっ」
「あっ」
「……生まれ変わったような気持ちです……」
「どうなってやがるんだ……?」
「それより蟻は、元蟻と新蟻のどっちになったの?」
「両方です」
再び沼
「こんにちは」
「なんだおまえは!」
「なんか世界観というか、絵柄が違うぞ」
「何人いるんだ!!」
こうしてコピー生物が次々と生まれ、日本の少子化問題は解決していくことになる。
あとがき
今回の記事は、同じキャラが複数手に入るソーシャルゲームを案じて書きました。
※作中の合成システムが艦これと異なりますが、これは「沼これ」なので、こういうものです。
この記事が万一気に入ったなら、この本は確実に楽しめるので、よろしければどうぞ。
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