こんばんは。夜中たわしです。
突然ですが、このブログのメインコンテンツは思考実験です。
思考実験とは、脳内で想像するだけで行える実験であり、全くお金のかからない知的遊戯です。
この思考実験を扱う上で、避けて通れないものがあります。
通称「ポール・ワイスの思考実験」です。
ポール・ワイスの思考実験
この思考実験は、ヤバイです。少しショッキングな内容なので、心してかかってください。
いいですね?
ということでポール・ワイスが考えた思考実験はこちら。
「ひよこを完全に粉砕した時、失われるものは何か?」
え?
ちょちょちょ、
ちょ!待てよ!!(キムタク風)
なんだよこれは!!
どうしてこうなった?
ひよこを粉砕すると何かが失われるのは明らかだけど、物質的には何も失われていない、という部分が論点だそうです。
いやしかしもう、なんていうかおかしいですよね!?
ひよこさんがあまりにも簡単に犠牲になってたけど、ポール・ワイスって人は何を考えているわけ?
あと試験管大きすぎない?
ポール・ワイスの答えとしては、生物学的組織と生物学的機能が失われた。要は命がなくなったとのこと。それにより、細胞生物学における還元主義の限界を提示しているらしいです。(ポール・ワイス - Wikipediaより)
還元主義がどうとやらは全くわからなくて申し訳ないんですが、命が失われるのは当たり前だろ!
そんな当たり前のことを言うために、ひよこさんを脳内で粉砕したわけ?
まあ確かに、思考実験って、箱に入れた猫に1/2の確率で毒ガスを噴射したり、人に雷を落として絶命させたりするのは日常茶飯事だけど……。
しかしこの思考実験は一番生々しいと思います。(完全に粉砕て、あんた)
嫁からは、ひよこを粉砕するのはかわいそうだから、いつものように(?)モンスターを粉砕しなさいと言われていましたが、明らかにグロテスクさがアップするので思いとどまりました。
※一命を取り留めてニッコリ微笑む黄色い人
この嫌悪感は一体?
しかし映画や小説なんかの中ではもっと過激なことも描かれてたりしていますが、このひよこさんの粉砕に対する嫌悪感の大きさの正体は何でしょう。
たいした理由もなく、無防備な小動物を粉砕するという、悪趣味さが原因でしょうか。
ポール・ワイスはそれを分かっててこの思考実験のネタをチョイスしたとしか思えませんね。今風に言えばいわゆる炎上狙いの発想だと思います。
「想像上だから、なにやってもいいやろ(笑)」
という声が聞こえてきそうです……!
なかなかやるな。ポール・ワイス。
人物紹介
ポール・ワイス(1898年~1989年)
形態形成、生物学的発達、細胞分化、神経科学の分野を専門としたオーストリア生まれのアメリカ人生物学者。
脳内でひよこを粉砕している。
ポール・ワイス - Wikipedia
夜中たわし(1986年~)
このブログを書いてる、どうしようもないやつ。
脳内でモンスターにトロッコをぶつけている。
思考実験「トロッコ問題」を全力で説明する/5人のために1人を犠牲にできるか? - 夜中に前へ
おわりに
私が思考実験ネタを書く時は、思考実験の内容を紹介するだけでなく、大概他の要素をプラスすることで当ブログならではの記事にしています。
ですが今回は難しかったです。何と組み合わせても残酷になってしまうのですから。
なので、とりあえず怒っておくのみに留めました。
ちなみに、このブログではあらゆる「思考実験」を網羅してやろうかとも思っていますが現状の数週間に1回しか投稿しないペースだと、5ヵ年計画くらいになりそうです。
末永くおつきあいをよろしくお願いします。
多すぎる
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