こんばんは、夜中たわしです。
みなさん、一度は「予知」あるいは「予言」をしてみたいと思いませんか?
「1999年に恐怖の大王が降りてくるかも」
なんて言って人々を混乱に陥れたいと思いませんか?(しかし恐怖の大王はいつ来るんだろ。遅すぎだろう。まさか騙された……?)
合法的に予知を行うには気象庁に勤めてお天気お姉さんになるしかない(しかもそれは予知ではなく予測)のですが、我々一般人でも力技を使うことで予知は可能なのです。
念のため言っておきますが、本当の予知じゃなくて「予知したように見える方法」なのであしからず。
力技で当たり馬券を予言
さて競馬で確実に当たり馬券を手に入れる方法があります。
もうお分かりかとは思いますが、その通り。
全種類の馬券を買えばいいだけです。
確実に当たります。
あとはハズレ馬券を捨てて証拠隠滅しておけばいいだけ。それだけで、いつも当てているように見えます。
もちろん儲けはまったく出ません。
この記事で言いたいことは大体これで9割がた終わりなんですが、もう少しお付き合いください。
こういうやつ、結構あるので紹介します。
力技で選ばれるカードを予言
手品師はしばしば予言を行います。
例えば客の選んだトランプのカードを当てる手品。
予言を書いたものを色んなとこに仕込んでおいて、相手が選んだカードに応じたカードを取り出せばいいんです。
スペードのAが選ばれたら、封筒の中身を見せる。ハートの2が選ばれたら机の裏に貼り付けておいた紙を見せる……という感じ。
まさか何が選ばれても予言できるよう全パターン網羅して仕込んでいるとは思いませんよね。こういうタイプは力技系の手品といえます。
そういや『しあわせの書』っていう推理小説があるんですが、この本はブックテストというジャンルの手品が実際に行える本です。
この本を使えば誰でも、相手が適当にページを開いて覚えた単語を当てることができます。
もちろん読み進めていくとその手品の種がわかるんですが、それがあまりの力技で感動というか、著者の努力にゾッとした覚えがあります。電子書籍化が無理な本のひとつです。
興味があればご一読をどうぞ。
力技で他人のパスワードを当てる
ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)がよく使われます。
力技で株価を予言
予言を行う詐欺師がいます。
あなたの家に謎の人物から電話がかかってきます。
そいつは言います「明日、日経平均株価が上がりますよ」。
この謎の電話は毎日続き、毎回株価を言い当てます。
5日ほど連続で言い当てたころ、このような発言が。
「もうそろそろ、私の力をご理解いただけたでしょうか」
「今後の株価がどうなるかお教えしますので、情報提供料をいただけませんか?」
って言う感じの、普通にある詐欺なんですがこの手法は単純です。
まず犯人はターゲットを例えば32人決めます。
32人のうち、16人には株価が上がると電話し、別の16人には株価が下がると電話します。
翌日、株価が上がったとします。
そしたら株価が下がると伝えてしまったターゲットはスッパリとあきらめます。
そして残った16人を再び2つのグループに分け、8人には株価が上がる、残りの8人には株価が下がると伝えます。
これを続ければ、ターゲットの1人に対しては5連続で株価を言い当てたことになります。
ターゲットの人数を増やせば、64人なら6連続、128人なら7連続……1028人なら10連続で当てることができます。
初日の犯人の負担が半端ないことが気になりますが、毎日ターゲットは半分になるんで、合計電話回数は初日の人数の2倍程度です。
適当に分業すればどうとでもなりますね。
おわりに
ともかく特別な能力は必要なく、物量作戦というか、レベルを上げずに物理で殴り続けるような作戦で予言ってのはできますし、しばしば詐欺に使われます。気を付けましょう。
これを利用すれば、たとえば予言的なことを書いたブログを無数に用意して、外れたブログは削除するという方針をとれば、当たる預言者のブログを作ることができそうです。
大変すぎる上にその後は全く当てられないため、私はやりません。
※「予知」で検索して見つけた本