こんばんは、夜中たわしです。
保育園に通っている息子がいるんですが、様々な病気をもらってきます。若すぎる子は免疫のない病気がめちゃ多い上、手洗いやうがいが満足にできないばかりか、あろうことかオモチャを食べたりしますからね。どうしようもない。
で、その貰った病気を7割ほどの確率でうつされる、抵抗力の低い父親が私です。たまらん。
ちなみに家族構成は、私、嫁、2歳前の息子(保育園通い)、6ヶ月頃の娘(自宅待機)です。
「手足口病」という冗談みたいな名前の病気があります。夏風邪の一種なんですが、どうも今年は大流行していて、未だに猛威を奮ってるらしいですね。
そんな手足口病を息子が保育園でもらってきた結果、とんでもなく悲惨な目に遭いました。今まで生きてきた中で、一二を争うハチャメチャです。
変な名前のくせしてこれ最悪の病気ですよ。特に大人がかかった場合がひどく、高熱のあとに手足に発疹が出まくって激痛が続き、忘れた頃に爪が剥がれてくるという代物。長期スパンで苦しめてくる病気です。
大人はほとんど感染しないらしいんですけどねえ。子どもなんですかねえ私は……。
ということで、息子のケースと私のケースを時系列順に書きます(すでに完治しています)。
とりあえずお前はどんな苦しみを受けたんだ、ってとこだけ知りたい方は、私の4日目以降を読めば大体わかります。
手足口病とは
あらためまして、手足口病はこんな病気です。
- 突然高熱が出る(出ないことも)。
- 手、足、口(口の周り・口内)に発疹(水疱)が出る。
- 子どもの場合、発疹に痛みはほぼない。大人の場合、激痛が走る。
- 複数のウイルスが存在するため、何度もかかる可能性あり。
- ウイルスの種類によっては、数週間後に爪が剥がれる。
不気味すぎる病気ですよこれ。どうして手足口を狙って発疹が? そしてなぜ大人だけを激痛が襲うのか。まあ、子どもが痛みに苦しむよりはいいけど……。
経過
ということで、我が家がどのような経過を辿ったのか、まずは息子から。
息子のケース
1日目
- 夜間に突然の発熱(39.4℃)。
- 状況的に突発性発疹(2回目)か手足口病を疑う。ちょうど保育園で手足口病の子が数名出ていた。
2日目
- 熱がなにかの間違いで下がることを期待したが、39.6℃。
- 小児科で見てもらったところ、喉に大きな口内炎が見つかる。保育園流行っていることからも、手足口病の可能性が高いとのこと。
- 昼寝を5時間ほどした。
- 食事は少量ながら取れているため、それだけは安心。
- 寝る前の体温は38.4℃。口元と肘の内側に発疹があることを確認。
3日目
- 朝の時点で熱は下がり、発疹が増えてきた。
- 発疹が出てるのは口周り、手のひら、足の裏、足の甲、肘の裏、膝の裏、尻。あと小児科によると喉も。手のひらの状態は下記のような感じ。かわいそうに……(この時私は思いもよりませんでした。自分がよりひどい目に合うとは)。
4日目
- 発疹が出ているものの、朝食を問題なく食べたので保育園へ。保育園的には、発疹がジュクジュクしておらず、体調がよければ登園OKとのこと。
- 発疹はまだ増えてる。膨らんで水疱化してきたものあり。破けそう。
8日目
- 朝から少し元気がなかったが登園したところ、保育園で昼食前に嘔吐。緊急帰宅。
- 夕方、小児科を受診。ウイルス性の胃腸炎との診断。食事は明日以降とし、水分補給だけするよう指示を受ける。
- 経口補水液を与えてみるも、飲まず。お茶だけ飲んで寝た。
- 手足口病は発疹部分の皮がほとんどめくれ、新しい皮膚に入れ替わった。まだ発疹の跡が残っているものの、痛みもなく日常生活に支障なしと思われる。
9日目
- 夕方まで、ほとんど寝て過ごす。たまに起きてはお茶やアクアライト(子ども向けイオン飲料)を飲んだ。
- アクアライトの2本目を見せたら「イェーイ」って言ってた。「イェーイ」などと発言したのはこれが初めて。
- 夕方、激しく泣いて手がつけられない。おやつ(子ども向けサッポロポテト)をあげてみると、泣きながら自分の頭にこすりつけつつ(!?)少し食べて、また寝た。何だこの行動!??
- 1時間後、夕食を出してみたら普通に食べて、お茶も飲んだ。一安心!
10日目
- 多少機嫌が悪く、生活リズムが狂っている(変な時間にやたら寝る)が、元気。
- この翌日から保育園に行けた。胃腸炎、完治。
28日目
- 発症から1ヶ月近く経過。右足小指の爪がなくなっていることに気づいた(下記はその画像。非常にわかり辛いが……)。
- 爪が剥がれるタイプのウイルスによる手足口病と判明。
- 息子に小指の爪がどこに行ったか聞いたところ、「んっ……んっ??」と言う感じで、何も教えてくれなかった(まだまともに喋れない)。
44日目
- 発症から1ヶ月半経過。左足薬指の爪が剥がれた。
- 座り込んで足を気にしてたので、どうしたのか聞くと「たい(痛い)」と、悲しそうに言ってた。見てみると爪が剥がれる寸前だった……これは痛そう。
- 爪切りで切って解決したが、その後勝手に爪をゴミ箱に捨てたら烈火の如く怒られた。大事なものを捨てられたと感じたらしい。
- 「生えてくるから大丈夫やで」と説明したら、「ならいいか」と納得した(かのようなムードを感じた)。
その後
大体こんな経過でした。以降、爪が剥がれたりはしていません。歩行に支障もなさそうなので、爪が伸びるのを待つばかり。
でもね、これは全然軽症なんですよ。熱が辛いのと、爪が半端に剥がれると痛いという程度で、発疹自体は痛くも痒くもない(らしい)。
では続きまして、ここからが本番(?)の大人編です。
たわし(父)の場合
1日目(息子が発症して4日目)
- 夕方から食欲がなく、体がだるい。嫌な予感がする。
2日目
- 関節痛と、わずかな倦怠感に気づく。発熱する前兆のような症状。
- 体温を測ると、37.0℃だった。
3日目
- 朝起きてすぐ、右手人差し指に発疹(水疱)のようなものがあるのに気づく。触ると少し痛い。めちゃめちゃ嫌な予感がする。
- 熱がどんどん上がる。朝37.1℃だったのが、夕方には38.9℃。激烈にしんどい。
- でも他の症状はというと手に発疹が2つあるだけ(朝から増えた)なので、「なんか息子とは違う風邪をひいて、たまたま指にデキモノが出てきたのでは!?」という可能性にひたすら賭ける。
4日目
- 熱は下がったが、手が発疹だらけになった。この段階で、ようやく手足口病であることを受け入れる。見苦しいけど画像を1枚だけ。
- まず赤みがかった発疹が出て、そのうち膨らんで水ぶくれのようになる。それに伴って痛みも増す。
- 爪の中にも発疹ができてるらしく、これがかなり痛い。常に圧迫されているためか。
- 手全体にしもやけができたかのような痛み。別の例を出すと、手全体にミッチリ洗濯ばさみ(強め)を付けられた状態が近そう。
- 手が普通に洗えない。そっと洗うしかなく、通常の5倍は時間がかかる。箸を持つと激痛が走るため、食事にも時間がかかる。
- 息子を風呂に入れたところ、お湯が痛くてたまらない。
- 発疹、足の指と尻にもできてた。
5日目
- 朝5時、足の親指上の発疹が痒くて目覚める。腕、足、体にもポツポツと出て、痒い。手は依然として全体が痛い。
- 発疹が増え続け、かかとで歩くようになった。普通に歩くと激痛が走る。
- 手の甲が痒いなあ→掻いたら新たに発疹ができてて激痛。
- 左手中指、発疹が多いなあと思って数えたら、第一関節だけで10個発疹があった。
- 手の痛みは悪化の一途。「どこからでも開けられます(本当に開けられるタイプ)」が開けられないくらい痛い。
- 息子が胃腸炎になったため、オムツ替え後など手洗いを入念にする必要があるが、無理。
- 風呂に入ると、痛みが3倍になる。せめてぬるま湯で入るべき。
- 弱点が多すぎて、今なら赤子と戦っても手をひねられて簡単に負ける。
6日目(息子の胃腸炎発症翌日)
- 夕方、気分が悪く、吐き気がしてきた。お腹もグルグル音を出し始める。超嫌な予感がする。
- 深夜になり、下痢と嘔吐に苦しむ。確実に息子の胃腸炎がうつった。
- 手足口病の痛みは昨日から現状維持。痛みの質が、しもやけみたいな痛みから、何かに指を挟んだ時の痛みに変わってきた(伝わらない)。
- 手足の痛みと吐き気のコラボで最低最悪の一日。気持ち悪くて動くのに大変な気力を要する上、何をしても手足に激痛が走る。1度にかかる状態異常は1種類までにしてほしい。
7日目
- 胃腸炎、夕方頃に気持ち悪さが我慢できるレベルまで引いてきた。この日固形物は食べず、主にOS-1を飲んでた。
- 手足口病の痛みはだいぶ引いたが、見た目は相当ひどい。風呂に入ると、指の皮がボロボロになって剥がれはじめた。
- 指先が岩石みたいにゴツゴツしている。手を握るとつっぱり、まるでボンドで固められたかのよう。
8日目
指の皮がどんどん剥がれてくる。どうやら発疹の出ていた箇所の皮は剥がれる運命らしい。手を洗うと境い目が強烈にしみるし、服などに引っかかると超痛い。
胃腸炎はほぼ完治。2日程度で治ってよかった。不幸中の幸い。
9~15日目
- 指の皮が剥がれ続けており、依然として痛い。
- 剥がれかけの皮膚は固く、鋭く尖って隣の指を突き刺してくる。まさか指同士で争いが始まる日がくるとは思わなかった。根気よく爪切りで手入れする必要あり。
16日目
- 手の皮が剥がれる現象、収束する。痛みはなくなったが、見た目はまだ悪い。発疹の跡が残っている。
- 代わりに、今度は足の皮が剥がれはじめた。
21日目
- 足の指の皮が剥がれまくる。カーペットに引っかかって激痛が走ったり、剥がれた固い皮膚が隣の指を攻撃する。まさか足の指同士で争いが(略)。
- 手の皮はほとんど治ったが、右手人差し指の爪が剥がれそう。
29日目
- 右手人差し指の爪がなくなった(正確には、ほとんど全部浮いてたので切り落とした)。爪の根元に発疹が出た場合、剥がれてしまうようだ。皮膚が剥がれたのと同じ要領っぽい。
- 剥がれかけの爪、何かに引っかかってベロリといきそうで、めちゃくちゃ怖い。実際引っ掛けると、剥がれないものの激痛。
- 保護のために人差し指に絆創膏を貼ると、極めてスマホが操作しづらい。
- 爪が剥がれると力が入らないと聞くが、特に目立って問題はなかった。というか、次の爪みたいなのが三分の一くらい生えてきてた。その先は皮膚と一体化してる(分かりづらいかと思いますが、見苦しいため画像なし)。
30日目
- 右足親指の爪もそのほとんどが剥がれた(爪切りで切除した)。
- きれいに剥がれる場合はまだよくて、部分的に爪が浮いてる場合がたまらない。爪切りで切るのも大変だし、切らないと何かに引っかかって激痛が走る。絆創膏を貼るといいが、剥がす時がこれまた怖い。
37日目
- 右足小指の爪が剥がれた。触ったらポロリと取れた。痛みなし。
41日目
- 右足人差し指の爪が剥がれた。何かチクチクするなあ、と思って見たら、指と1点でしか繋がってなかった。
45日目
- 右足中指の爪が剥がれた。
51日目
- 右足薬指の爪、剥がれた。右足の爪全部なくなった。コンプリート!!
- こう書くとかなりひどい状況に思えるが、下に柔らかい爪が生まれてるためさほど問題なし。
その後
こんな感じです。手足口病だけでも半端無いのに、手の痛みがピークの時に胃腸炎になるのが最悪としか言いようがない。手の激痛に加え、発熱と吐き気のある状態で子どもの相手するの、無理にもほどがある。気合でどうにかしたけど……。
そして2ヶ月近く経ってなお爪が剥がれるってひどい。結局爪が剥がれたのは、右手人差し指と右足全部。なぜ左はなんともないんだろ。右利きだから逆のほうがよかった。
幸いだったのは、人によっては口周りや喉もやられて食事が取れなくなったりするらしいんですが、それはなかったことくらいですね。胃腸炎の時以外は普通に食事が取れました。箸を持つの激痛だったけど。
あと嫁、0歳の娘が被害を受けなかったのは本当に良かった。
あ、そういや実は嫁はちょっとやられてたんですよ。
嫁の場合(ダイジェスト)
- 息子が胃腸炎を発生した翌日、気分が悪くなり38.6℃の発熱、吐き気と下痢に苦しむ。明らかに胃腸炎がうつっている。
- 食事がまともに取れず、母乳の出が悪くなっていたらしい。娘が満足行くまで飲ませてやれない。
- その後、完治まで5日苦しむ。私は2日で治ったのにこの差はなんだろう? もしや吐いちゃうと、倍速で治る??
- 昼寝中にウ○コ漏らす。「こんなん初めてや……」とショックを受けてた。
- その後、起きてても何度か漏らしてた。突然「あ、あ、あーーー!!」って聞こえてくる。
- 最終的に漏らした言葉「どうせ脱糞するねん……」
娘の場合
- 健康。つかまり立ちして兄貴と一緒にテレビ見出した。
被害状況まとめ
息子:手足口病→胃腸炎。爪2本脱落。
たわし:手足口病(大激痛)→胃腸炎。爪6本脱落。
嫁:胃腸炎(長期化)。パンツ焼却。
娘:被害なし。つかまり立ちができるようになった。
おわりに
手足口病、完全に甘く見てましたね。大人は感染しにくいとのことなんで、自分も大丈夫だろう……とたかをくくっていました。それにもし発症しても、耐えられるレベルだろうと。
耐えられませんね。
二度とかかりたくない病気の筆頭に上がってるとどこかで読みましたが、同感です。もう無理。
ともかく、もし嫁も手足口病にかかったら一家滅んでたんじゃないかな? ってくらい壮絶な日々でした。家族に子どもがいない場合でもうつるケースがあるそうなので、皆さんお気をつけください。
それでは、また次の病気でお会いしましょう。
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