こんばんは。夜中たわしです。
今夜紹介しますのは「砂山のパラドックス」です。
砂山のパラドックス
「砂山のパラドックス」はかなり有名なので、ご存じの方も多いことでしょう。
それはこんな感じのパラドックスです。
前提1:砂山は大量の砂からできている
前提2:砂山から砂を1粒取り除いても、それは砂山である
結論:砂を1粒ずつ取り除き続け、砂が1粒になってもそれは砂山である
このように、結論が明らかにおかしいにもかかわらず、なんだか反論しづらいのがこのパラドックスの醍醐味です。
この話の問題は、前提2で「砂山」と「砂山から砂を1粒取り除いたやつ」を"完全にイコールである"として論理展開を進めている部分です。その2つは同じじゃない。
加えて砂山の定義が人によって曖昧で、「砂○○粒以上じゃないと砂山として認められない!!」などと決まっていないのが問題のややこしさに拍車をかけています。
と、反証していくこともできなくはないのですが、一旦そんな問題点は忘れましょう。でないとこの後の話の展開がやりづらいのです。
ハゲ頭のパラドックス
ところでこの砂山のパラドックスの発祥は「ハゲ頭のパラドックス」というやつらしいです。
前提1:髪の毛が1本もない人はハゲである
前提2:ハゲの人に髪の毛を1本足してもハゲである
結論:ハゲに何本髪の毛を足してもハゲなので、すべての人はハゲである
正直、このオリジナルの時点でかなり面白いんですが、もう少々お付き合いください。
デブのパラドックス
お気づきになったかと思いますが、この「砂山のパラドックス」、いくらでも亜種を作れます。
たとえばこんな感じ。
前提1:体重200kgの人はデブである
前提2:デブの人が0.1kgダイエットしてもデブである
結論:すべての人はデブである
あ、「BMIが25未満になると普通体重やで」とかそんな考えも当然浮かぶことかと思いますが、今はそんな細かいことを気にするのはやめましょうよ。無粋というものです。
貧乏人のパラドックス
他にも考えてみましょう。
前提1:貯金が0円の人は貧乏人である
前提2:貧乏人に1円を与えても貧乏人である
結論:すべての人は貧乏人である
どうでしょう。こう考えていくと何だか、安心してきませんか?
そして大体この記事の方向性も分かってきたころかと思います。
すべてのコンプレックスは「砂山のパラドックス」で解決する
このように、「砂山のパラドックス」メソッドを用いれば、あらゆるコンプレックスをすべての人に一気に適用させることができます。
もうあなたにはその技能が身についているはずです。
そう考えると、みんな同じなのです。
え? 最近ハゲてきた?
そんな悩み、ちっぽけなことではないですか。
みんな同じ。
みんなハゲてます。
ということは私もハゲです。
そしてデブです。
最近なんでこんなにお腹が出るの? 30過ぎたから??
こないだパジャマのズボンも破けたし……。
運動も多少してるんだけどなあ。
くそう……!
いやいや、そうじゃない。
あれ? 何が言いたかったんだっけ……?
そうそう、結局悩むことなど何ひとつなかったのです。
この記事はくだらないかもしれませんが、
そう考えるとこの世のすべての記事はくだらないのです。
大丈夫です。
「砂山のパラドックス」でシアワセになりましょう。
砂山に、ヨウコソ。
おわりに
以上、「砂山のパラドックス」で人生を豊かにする講座でした。
ちなみに「砂山のパラドックス」系で私が一番好きなのは、どこかで聞いたこの理論です。
前提:おっぱいと手のひらは1枚の皮膚で繋がっている
結論1:ということは、女性と握手するのは胸を触っているのと同じ!
結論2:握手会に行こう!!
よろしくお願いします。
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