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初期Windowsのペイント的世界で目を見張る謎解き『ミスターエレベーター』感想

こんばんは、夜中たわしです。

あの『マドリカ不動産』のギフトテンインダストリが送る新作謎解きゲーム『ミスターエレベーター』の感想をお送りします。

こちら見た目のインパクトがすごいだけじゃなくて、未体験のタイプの謎解きが出てきてすごかったんですよ。謎解き好きの方はぜひチェックしていただきたいです。遊べるのはSteamとNintendo Switch!

なお製品は開発元のギフトテンインダストリさんから提供いただきました。ありがとうございます!

ちなみにポッドキャストでも同ゲームについて話してますので、よろしければそちらもお聴きください。ここに書いてる以上のこと喋ってます。

open.spotify.com

レトロ風の独特なビジュアル

まずはこちらの画像をどうぞ。

この強烈な見た目! 日本製ですよこれ。

公式でも「初期Windowsのペイントソフトで描かれたような」と説明されているように、レトロゲームをかなり意識してる模様。最近はめっきりこんなビジュアルは見かけませんね。

しかもこの見た目のままグリグリ動くのが驚き。これはぜひPV等で確認いただきたい。

喋るエレベーター

古いエレベーターが大好き(?)な「エレベーターおとこ」と、同時にエレベーターに乗り込んだ4人、合わせて5人の男女が主人公。この男女がそれぞれ別行動でエレベーターから繋がる異世界で謎解きを行う……というのが始まり。意外としっかりストーリーがあるのもいい。

とはいえ正直ほぼ意味が分からない状況で、いきなり謎解きする環境に放り込まれますね。

そこでカギになるのが「ミスターエレベーター」。「ミスターエレベーター」は、エレベーターである。このエレベーター、PVを見た方ならおわかりいただけると思いますが、喋ります。

そしてこのエレベーター、なかなかキャラがいい。無機質で機械的、一見好意的なんだけどどうにも胡散臭い。このエレベーターが何者なのかも見どころのひとつ。

両手を使って謎解き

謎解き面としては、まず両手が使えるのが独特な点かな。アイテムをどっちの手に持つのも自由。ボタンを押したりドアを開けたりをどちらの手でもできて、当然両手を使用する謎解きもある。いいですね。

そしてやけに手が長く見える。おそらく目の錯覚かとは思いますが……。


ステージが主人公の5人分用意されていて、主人公によってできることが違うので謎解きも結構バリエーションがある。うち2人は音声の録音・再生ができるのが特徴で、これが結構新鮮で面白い。反面、たまに無音になったり音声の判定がシビアだったりと、気になる点もあった……けど、クリアはできたのでご愛嬌かな。

ちなみにこの2人に限らず、「音」がテーマの謎解きが多め。


これはぶんかいクンという主人公のパート。ぶんかいクンは子どもで、マジックハンドのようなものを両手に持っており、先端が左手はハサミ、右手はドライバーになっている。ネジを回したり謎のケーブルを切断したり、このルート好きですね。


謎解きの難易度的にも多種多様で、特に後半にはかなり難しいものもある。そこは素直にヒントを見ましたね。難しすぎると感じたやつは……。

かなりヒントが手厚くて、ゲーム内からQRコードでヒントのあるサイトに飛べる。段階的なヒントに加え、答えまで載ってるので誰でもクリアできるんじゃないかな。ヒントなしはかなりキツいです。


で、特別良かったのが終盤の謎解き!

ゲームならではの、新感覚の謎解きで緊張感と達成感がものすごかった。これは謎解き好きの方にはぜひ体験していただきたい。あれは良かったほんと。変な脳みその使い方した気がする。

おわりに

ちなみに本作の楽曲を製作された舟沢虫雄さん(本名石川淳さん)は、星のカービィシリーズに初代から関わられている方なので、どことなくカービィっぽい曲が聴きたい方にもおすすめ、かも。あまりカービィらしさはないけど。メインの謎解きテーマが妙に耳に残って好み。


……という感じで、私の完全クリアまでのプレイ時間は11時間程度。ヒントを結構見たので、そこを縛ればこれ以上かかるかと思います。

録音再生関係の謎解きなど、やや作りの甘い部分はあるものの全体的な雰囲気とストーリー、なにより終盤の謎解きが大変良かったので、かなり満足。おすすめです!


Steam版:

Nintendo Switch版:
store-jp.nintendo.com

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