夜中たわしです。
先程『嫌われる勇気』をオーディオブックで聴き終えました。なにやら前からベストセラーになっていて、名前だけは興味を持っていたんですよ。
先日その内容が対話形式だということを知り、対話形式ならオーディオブック版のほうが楽だな、ということで今更ながら聴いてみました。
オーディオブックがナニモノかについては、こちらをどうぞ。
5秒でわかる、『嫌われる勇気』はこんな話
「世界はシンプルだよ! 人は誰でも幸せになるよ! アドラーさんはそう言ってます」と吹聴してまわる胡散臭い哲人(イケてる哲学者)がいることを嗅ぎつけた青年。
青年は性根が腐りきっていたため、「ふざけるなよ? そんな簡単に人が幸せになれるかーい!! 論破して改心させてくれるわ」と哲人の住処に乗り込む。
ところが逆にボコボコに論破され、ついには心を入れ替えてしまう。もはや洗脳である。
めでたしめでたし。
数ある自己啓発書の中で最もキレる男・青年
本書の展開はシンプルです。はじめの章を例に挙げましょう。
まず青年が問題提起します。「友人はトラウマで家から出られなくなってる! 過去にショックな出来事があると、人は変わりたくても変われないんだ! うわあああ!!」
※書籍が手元にないため、青年たちの発言は記憶を頼りに書いています。確かこんな感じのはず。
それに対する哲人の反論。「それは、外に出たくないという目的のために恐怖心とかが湧き出てきて具合が悪くなってるんや。トラウマなんてないねんで。アドラーさんはそう言ってる」
青年「ハァ!? そんなわけ、ねーだろ!! バカなの…!?」
結局青年は言いくるめられるんですが、その後も新しい考え方(全てアドラー氏の考え。哲人自身の考えはないものか)を哲人が持ち出してくると、ほぼ確実にキレます。終始大体はその繰り返し。
途中青年が怒り疲れたのか「一旦帰って頭冷やすわ」ってなった後、熟考の末納得したのか1ヶ月もしてからまた哲人の元を尋ねるんですが、キレやすさは全く以前のまま。落ち着いて議論できねえのか。
最後完全に改心するんですが、多分その後もどこかでキレてると思う。
あと私はトラウマはあると思います。
おわりに
やはり見どころは、青年のキレっぷり。書籍で読むよりオーディオブックの方が間違いなくいい。この作品は珍しく、1人が朗読してるのではなく、青年と哲人で声優さんが別れています。
青年役の人、たぶん怒りすぎて喉がぶっ壊れたと思います。
のど飴を舐めてくれていればいいのですが…。
あ、最後になりましたが、自己啓発書としての内容自体はいいものでした。
分かっていない話
アドラーとアムラーって何か違うの?
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