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タイトル当て小説『○○○○○○○○殺人事件』

タイトル当て小説、というコンセプトで、タイトルが伏せ字になっているこの作品。

この時点で興味がわいたなら、ぜひとも読んで欲しい。別に放送禁止用語とかではないのでご安心を。ただタイトル自体に問題はないけど、内容は下ネタが満載なので抵抗がある人は注意。

読書をする人であれば、誰しも読んでいて衝撃を受けた作品がいくつかあるかと思う。この作中の後半にある3行を読んだ時には、今までにないタイプの、とてつもない衝撃を受けた。普段テレビを見たり、本を読んだりしていて独り言は言わないタイプだが、この時ばかりは、「マジか、マジか」と叫んでしまった。

この衝撃は、ざる蕎麦をよく作ってくれていた私の母親が、

最近になって「実は蕎麦嫌いやねん」と、打ち明けてくれた時の衝撃に匹敵する(もっと早く言ってくれ!母さん!!)。

速水もこみちが、実はオリーブオイルが嫌いだと言い出すレベルの告白だ。

結構へこんだ。

話が脱線したが、前半のストーリーは、いわゆるスタンダードな孤島での殺人事件もの。ただこの衝撃的部分を挟んでから特に顕著に、下ネタが止まらなくなる。表紙が少しセクシーなため少しは覚悟していたが、ここまでとは。

しかしこの下ネタも、無意味に登場させているわけではなく、ストーリーの核心に関わってくるため、たちが悪い(褒め言葉)。

この作品の映像化は、絶対的に不可能である。

全力で悪ふざけをしてくるような小説が好きな人に、おすすめ。

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