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『「図太い神経」をつくる本―「打たれ強くなる」心理学』感想

こんばんは。夜中たわしです。

この本をオーディオブック(Febe)で聴きました。

『「図太い神経」をつくる本』です。

表紙買いでした。

打たれ弱い

私はこんな本に興味を持つことからも分かるように、打たれ弱いです。

よく打たれ弱い人を豆腐メンタルと言ったりしますが、言うなればそのさらに上の、豆乳メンタルです。液体ですよ。

と、冗談交じりに書いてみようと思いましたが、ググってみたら豆乳メンタルっていう言葉って最近は普通にあるんですね。

ショックです……。

小さなことを気にしないやり方がある

「小さなことは気にしなくていい、そして世の中のことほとんどは小さなことだ」

本書の冒頭にはこうあります。

そして小さなことを気にしないためのやり方があると言い、その具体的な方法論が本書にはいくつも載っています。

いくつか心に残ったものを紹介します。

他責で考えよう!

会社の研修などでよく言われたことがあります。それは、何かトラブルがあった時「他責(他人の責任)」ではなく「自責(自分の責任)」で考えろ、というものです。

「他人のせいにばかりしていても、何も改善されないし成長もしねーぞ! どんな問題でも、自分に責任がないか一旦考えてみろよ!?」

という会社からのメッセージです。

今思うとこの教育は、会社にとって都合がいいです。

何か(会社が原因の)不都合があった時、会社側に悪意を向けにくくさせる効果があるんじゃないでしょうか

そういうことだろ?? くそう、やられた!!

本書は、いとも簡単に「他人の責任にしちゃえ」と言ってきます。

確かに思い当たることがあります。会社の元気な上司は「自責で考えろ」と散々言うのに、上司本人のマズイ点については一切振り返っている様子はありませんでした。そして元気でした。

何でもかんでも他人の責任にするのはまずいですが、自責で考えてもどうにもならないこともあります。そういうものは、他の人・環境になすりつけてしまえばいいと言ってきます。

ちょっと考えてみましょう。

  • 自分は間違っていない。上司が明らかに間違っている。あいつはバカヤロウだ。
  • 風が吹いたから遅刻した。
  • 雨が降ったから休んだ。
  • あのテストの日はお腹の調子が悪かった。
  • 肛門も痛かった。

例が悪いおかげでとてつもなくわがままな野郎が誕生しましたが、そんなに冗談でもないです。

気の弱い人はなんでもかんでも自分が悪いと考えてしまうものです。

自分の身を守るために、たまには人のせいにしましょう!

バカにされたらやり返せ

バカにされたり、自分にとって気に入らないことが起こった時には、怒ってしまったほうがいいと著者は言います。

イエス・キリストでもあるまいし、殴られたら別の頬を差し出すんじゃなく、殴り返してしまえ。

会社で嫌なことがあったら、時には椅子や机など物に当り散らしてしまえ(!)

そうすることで、「あいつはマジでヤベェ奴だ。衝突するのはやめとこう」という感じに、舐められなくなるとのこと。

例が極端すぎる気もしますが、たしかに一理あるな。と思いました。

「あいつはいくら攻撃しても、何の文句も言わないな」とレッテルを貼られたら終わりです。

普段怒らない人は、嫌なことがあって夜な夜な枕を濡らすくらいなら、時には暴れてみてもいいでしょう。

ただ節度を持って暴れないと、捕まるかもしれません。

物事には、限度というものがあるのです。

精神力テスト

自分にどの程度の精神力があるか、確かめる方法が紹介されていました。

やり方は簡単です。

2リットルのペットボトル(もちろん中身あり)を、腕を水平に伸ばしてに持ち、その状態を何秒維持できるか? というものです。

何秒持っていられたかで精神力がある程度わかると言います。


30秒未満:あまりにも精神力がない

1分程度:それなりに精神力はあるが中途半端に物事を投げ出す可能性あり

3分以上:十分に精神力はある


私もやってみましたが、58秒で腕がぶっ壊れるかと思い、やめました。

そうです。

もちろん私は中途半端に物事を投げ出しがちです。

今このブログを続けているのも、奇跡としか思えません。


これは「筋肉があれば長時間持ってられるんじゃねーの?」と思うかもしれませんが、あながち間違いでもないようです。

筋肉と精神力はある程度比例するようです。

確かに、筋肉ムキムキで神経質な人は、なかなかイメージしづらいものがありますね。

おわりに

特にキツイことを言っている部分を抜き出して紹介しました。

正直、みんながみんなこの通りに、物事を何でも人のせいにして、さらに気に入らないことがあれば暴れだすようになってしまえば、社会は崩壊してしまいます。

ですがこのような本を読むのは、気が小さくて悩んでいる人のはず。

そんな人は多少このアドバイスを取り入れて行動してみてもいいでしょう。

神経を図太くするため、繰り返し聴きたいと思える一冊でした。

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