こんばんは、夜中たわしです。
先日うれしいものが届きました。
謝辞
「夜中 様」宛の荷物です。
これは、Amazon欲しいものリストからのプレゼントであることを意味します!ありがとうございます!
※「夜中たわし」だと一意に定まりそうなため、たわしは捨てておきました。
中身はこちら。
『妻が椎茸だったころ』
『妻が椎茸だったころ』です。
これは以前偶然見つけてしまい、あまりにタイトルが気なって欲しいものリストに入れたものです。
送り主は無記名でしたが、心当たりがあります。
LINE風の吹き出し会話が簡単にできるCSSを作ってみた(はてなブログ) - 夜中に前へしいたけが「ちくわ大明神」状態 … たわし さんのしいたけ画像をずっとアイコンに使わせてもらっていますので、使用料として「欲しいものリスト」から何か安いモノ送らせてもらいます(と、そっちかコメ
2017/04/23 13:02
間違いないでしょう。
彼、「しいたげられたしいたけ」のわっと(id:watto)さんからの品に違いありません。
ありがとうございます!
お世話になっております! 早速読んで、感想を書きます!!
と思っていたら、と思っていたらですよ。
なにやらもう1件荷物が届きました。
これも「夜中 様」宛の荷物です。
なんと、CSSの本が2冊も入っていました!
いやいやいや、ちょっと大盤振る舞いしすぎじゃないですか。しかも匿名で。
こんなにいい人がこの世にいるなんて……!
嫁に伝えたら、
え? こんな高い本を2冊も? 匿名で?
怖っ……怖っ!!
おおおーい!
怖くないよ! 絶対いい人だよ!!
本当にありがとうございます!
この本で学んで、必ずしや妙なCSSを生み出します!!
妻が椎茸だったころ
ということで本日は『妻が椎茸だったころ』のネタバレ感想をお送りします。
気になりますよね? ね?
この『妻が椎茸だったころ』は短編集です。5作含まれていて表題作は30ページ。お手軽ですね。
あらすじ
話は主人公の泰平が60代の時、奥さんが急死した頃の回想がメインです。
葬儀から数週間過ぎた頃に奥さんが料理教室を予約していたことがわかり、キャンセル不可のためなぜか泰平が代理で行くことに。
料理はまったくできないため、なんとか断ろうと料理教室に電話してみる泰平。
しかし料理教室からは椎茸を甘辛く煮てくるように、との強引な指示があり電話が切れてしまいます。
しぶしぶ椎茸を調理しようとするも、悪戦苦闘。
そんな時、奥さんのレシピ帳が見つかります。
するとレシピ帳には椎茸についてのページがあり、その学名や由来(「食べられる」という意味らしい)、こどもの頃に読んだキノコのお話について、などなど。
そしてページの最後にはこんな記述が。
もし、私が過去にタイムスリップして、どこかの時代にいけるなら、私は私が椎茸だったころに戻りたいと思う。
??????
椎茸だったころ?
待った。待った。何を言っているのやら。単なるポエム的なやつかな?
その証拠に、それを読んだ泰平もよくわかっていないようだし。後で「妻は頭がおかしかったのではないか」って言ってるし。
そのまま読んでいくと話は進んで、泰平は料理教室に行くんですが、そこで先生に対し何を思ったかこんなことを言います。
「妻は、椎茸だったことがあるそうです」
この謎発言に対し先生は、
「人は誰でもそうです」
!?!?!?
先生は料理がわかっている人間はみんなそうだ、と言います。
今は卵を持ってるから、卵が親鳥のおなかにあったときのことを考えている、殻を持っているとその頃の記憶が蘇ってくる、と。
最も美しい記憶は、自分がジュンサイだった頃だ。などと語ります。
わからーーん!!
泰平さん、あなたはこのSF(?)的概念を理解できるのですか?
無理だよね? さすがに。
ところがラストでは、
7年後……泰平は料理がどんどん上手くなり、ついに自分も椎茸だったころを思い出せるようになった、という非常にいい感じのムードで終わります。
泰平! 裏切ったな……!
……読後感はなかなかいいです。
わからない
私の訓練が足りないのでしょうか。
なんだかストーリーの感じは非常に良かったんですが、やはり「椎茸だったころ」というのが頭に入ってきません。
いや、今まさに「しいたけと化してる」方なら知っているんですが……。
わからないので何度も読みました。
椎茸の登場回数を数えたりもしました。
するとどうでしょう。
- 椎茸:56回
- しいたけ:2回
- しいたこ:3回
※「しいたこ」は泰平の孫がしいたけを呼ぶ時の言葉
驚きの椎茸率。1ページ当たりおよそ2椎茸です!
これは、かなり高いのでは!?
……。
嫁に読んでもらった
わからない時は人を頼りましょう。
これ読んで、どういうことか教えて。
いいよ。
その後、私はうたた寝をしていたんですが、起きると嫁の様子がおかしいのです。
ボロ泣きしています。
聞いてみると、泰平さんが残されたレシピを使って、もう会えない奥さんに想いを馳せているシーンで感極まってしまったようです。
いやしかし、そんなに泣きます?
30ページの内容でですよ。
気分転換にシャワーを浴びても30分以上、涙が止まらないとは。
それに椎茸ですよ?
この前あなたのお腹を下した椎茸ですよ?
何で涙が止まらないのかわかりません! うおーーーーん!!
……結局「椎茸だったころ」ってのが何だったのかはわかったの?
それもわかりません!!
※嫁は自称、芸能人で言うと柴田理恵くらい泣くそうです
おわりに
もっと料理をすれば、そのもはや霊能力者のような境地に達するのでしょうか。
前世が椎茸の方、ご指導のほどお願いいたします。