こんばんは、夜中たわしです。
ついにあの「リアル脱出ゲームブック」の続編が発売されました。タイトルは『ルネと秘宝をめぐる旅』。
リアル脱出ゲームブックは、リアル脱出ゲームで有名なSCRAPによる、謎解き要素の非常に強いゲームブックです。
前作『ルネと不思議な箱』の完成度が非常に高かったので、ずっと待ってたんですよ。2年以上待ちました。
前作のレビューはこちらをどうぞ。2年経って成長したのか、なにやら絵柄が変わりましたね。
ストーリー
今作はタイトルのとおり、宝探しがテーマ。
訳あってとある一家に転がり込んだ主人公のルネでしたが、その家は借金まみれで今にも立ち退きを求められる状況。それを一発逆転するため、一家総出で宝探しに乗り出すが……というストーリー。
前作同様、全体的に子供向けを意識したテイストで、都合主義的なストーリーで行き当たりばったりが多いです。普通に博物館の展示品を盗んじゃったり(謎解きに必要なので)、盗賊を尾行して盗品を横取りしようとしたり「それやっちゃう!?」という行動を主人公たちは普通にやります。
すが後半には驚きと感動的な展開も待っていて楽しめました。謎が主体とはいえ、ストーリーも楽しめるのは嬉しいです。
主人公がルネなのは前作と同じで一応続きものですが、ストーリーに関連性はまったく無いので、どちらから遊んでも構いません。後述しますが、どちらかといえば本作からのほうがいいかも。
内容物
これはほんの一部ですが、前作同様いいアイテムが沢山入ってます。
帯に書かれていた、ゲームブック初というスキルカードは、こんなやつ。
作中にはスキルを使用可能なポイントのあるマップがいくつか登場します。話を読み進めていくと使えるスキルが増えていくんですが、増えるたびにマップに戻ってスキルを使ってみたくなります。ちょうどゲームで使えるコマンドが増えると色々試してみたくなる感覚と同じ。よくできてる。
あ、スキルの具体的な使い方は想像するか購入して確かめていただければと思います。
スキルに関する小ネタも結構仕込んであって、なんとなく塀に「のぼる」を使ったら塀が崩れて病院送りになったり(もちろんゲームオーバー)、また別の場所でゴミ箱に「キック」を使ってみたら、謎が解けないことの八つ当たりでゴミ箱を吹き飛ばし、さすがにこれはダメだとゴミ掃除を始める始末。これは面白いのでぜひ試してください。
こういう「プレイヤーの選択によって主人公が狂う」展開、かなり好きです。
難易度・プレイ時間
全5章(+序章)なんですが、駆け足で遊んで1章あたり60分~90分程度、合計6~7時間かかりました。前作とだいたい同じですね。ページ数も同じ。
章の途中で中断するとわけがわからなくなるので、なるべくまとまった時間を作って遊んだほうがいいです。
難易度は若干易しめかな? 何より公式サイトにヒントが充実していて、最終問題含めほぼ答えまで載っています。前作は最後がノーヒントで本当にキツかった思い出があるので(攻略についての問い合わせメールが私宛に来たりしました)、これはありがたいですね。
2年ぶりの発売ということもあってか、前作と同様に全体的に謎の完成度は高かったです。最後の謎も前回同様、どえらいインパクトをくれました。前作がものすごかったのでどうなるかと思いましたが、これなら納得。
おわりに
期待を裏切らない内容で、今回も非常に楽しめました。前作が楽しめた方には胸を張っておすすめできます。
前作を遊んでおらず興味を持った場合は、本作から遊んでみたほうがいいかも。先述の通りヒントが充実しているんで、ハマることがありません。
早くも次回作が楽しみです。2年待ちます!
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