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『究極のクロスワード本』が思った以上に究極だった(クリア後感想)

こんばんは。夜中たわしです。

年末年始のほとんどを先日発売された『リアル脱出ゲーム presents 究極のクロスワード本』に費やしました。

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なんとか完全クリアまで到達しましたので、その感想について書きます。

しかし……ずっとクロスワードにかかりっきりだったためブログがしばらく更新できませんでした。

あけましておめでとうございます。

概要

本書はリアル脱出ゲームで有名なSCRAPが出版しています。

収録されている謎は、全20種類+α、そして最終問題です。計95ページ。

最終問題を除けば、答えもすべて載っています。購入後は、いきなり答えのページを見ないようにしましょう。

以降、特に印象に残った問題について簡単に紹介します。

答えなどのネタバレはしませんが、こういったリアル脱出ゲーム系の作品に慣れている方は、その嗅覚でネタバレ的なものを嗅ぎ取ってしまう可能性があります

そういう方は今すぐこの続きを読むのはやめて、購入しましょう。

立体交差クロス

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いきなり色合いの問題で写真が見づらいですね。ご勘弁ください。

このクロスワードは、タテとヨコで違う文字として扱うマスがあります。

一見手抜き工事で作ったクロスワードにも思えますが、そんなことはありません。

この問題の肝は、たとえばタテのカギの答えを記入したことで文字が入っていても、ヨコのカギの参考として信用できるとは限らない、というところにあります。

絶妙に不安が残る状態で進める、不安定感がたまりません。

すべてのマスを埋めた時、タテとヨコで違う文字になっているマスが8つになる必要があるんですが、これは達成した時とても気持ちよかった!

謎解きクロス

本書のクロスワードのほとんどはアルファベットの付いたマスがあり、それを順に読むことで答えにつながる文章が浮かび上がります。

このクロスワードもそれに従い文章が出てくるんですが、このクロスワードでは謎の文章が出てきます。

クロスワードを解いてからの謎解きがある意味本番の、二度おいしいクロスワードです。

この後半の謎解き部分はいつものリアル脱出ゲームのノリで、普通に難しかったです。

こういうのは特に作るの大変なんだろうなあ。

サンタクロス

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このクロスワードは、サンタクロースっぽい名前ですがその本質は『三択』です

ちなみにクロスワード1問ごとに制限時間があり、時間内に解ければ成功となります。

間に合わなかったり、ヒントを見てしまうと失敗扱いとのこと。(1問ごとにヒントのページがあります)

ちなみに本書内の制限時間をすべて合計すると、10時間近くありました。なお最終問題については制限時間の記載がありません。

で、話戻りましてこの三択が具体的にどういうことかといいますと、


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こんな感じ。見ての通りです。

このクロスワードでは、どれが正解かわからないため仮定法的な感じで文字を当てはめていき、破綻しないように成立させる必要があります。

いわゆるカギのヒントから答えを考える……という一般的知識は必要なく、純粋なパズルに近いです。解いてみると数独などのペンシルパズルのような感覚で、本書の中でも異彩を放っていました。

ミラークロス

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これが個人的に1番面白かったです。

文字でなく鏡を配置するマスがあり、鏡のマスを経由すると文字を読む方向が変わります。

言葉の両端に関しては鏡のマスにならない、とルールがあるため、答えになる言葉が分かれば両端のマスだけは確定させることができます。

ですが途中のマスについては鏡が入るかもしれず、すぐに答えを書き入れることができません。

そのため鏡を入れた場合を仮定して考えていく必要があり、破綻なく鏡がぴったりはまった時がもう、爽快です。

ミラークロスだけをもっと解き続けたいです。

超能力クロス

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上記はカギの問題の一部なんですが、見ての通り1文字しか書かれていません。それも漢字でなく変な記号のやつまであります。

これ20問目なんですが、問題数が進むにつれ難易度が上がっていく傾向にあり、滅茶苦茶難しかったです。たまらずヒントを見ました。

これに限らず、終盤の問題はきついです。なので何度か心がくじけてしまったことで、3日かかりました。1日でクリアしたかったのに……。

腕に自信のある方、ぜひヒントなしで解いてみてください。

最終問題

個々のクロスワードをすべて解けば、最終問題に挑戦することができます。

これが表紙の帯にも記載されていたとおり、とてつもない謎でした。

いや、実はそれぞれの問題を解いていて途中から嫌な予感がしてたんですよ。

まさかな、まさかな、そんな無茶な問題は作らないよな。と思っていたんですが、そのまさかでした(詳細はもちろん伏せます)。

「究極」ってのは、この問題のことなのでしょう。度肝を抜かれました。この謎を思いついた人、半端ないです。

私が遊んだ中で似たショックを受けた作品だと、『ルネと不思議な箱』というリアル脱出ゲームブックがあるんですが、衝撃度ではそれを上回りました。

『ルネと不思議な箱』については以前紹介しています。

このような感覚は、アナログゲームならではです。これだからやめられません……!

おわりに

詳しくは言えませんが複数人で遊ぶ予定の場合は、常に一緒に解いて遊ぶか、あるいは人数分購入した方がいいです

あまり本に書き込みたくないこともありコピーして解いてたんですが、途中で結構後悔しました。直接記入して遊ぶことを強く推奨します。


ちなみに別の話題になりますが、1月1日から「SCRAPからの挑戦状」という謎解きキャンペーンが行われています。

1月4日(水)12:00までに謎を解いて申し込めば、最大で現金100万円が当たるとのことです。

これから急いでやります。私はどちらかと言えば100万円が貰えると嬉しいのです。

ということで、えー、今年もよろしくお願いします!

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