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ハードSFの傑作『星を継ぐもの』がオーディオブックで配信開始!

「FeBe」の新着をみて驚いた。『星を継ぐもの』が配信されているのだ。

書影
[オーディオブック版]
星を継ぐもの
著者:ジェイムズ・P・ホーガン/著、池 央耿/翻訳
再生時間:9時間55分
オーディオブック配信サービス「FeBe」

これは、私の一番好きなハードSF小説だ。

あ、オーディオブックって何やねん、って人はこちらをどうぞ。

耳で読む本「オーディオブック」が素晴らしい - 夜中に前へ

『星を継ぐもの』のあらすじはこうだ。

月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。 綿密な調査の結果、この死体はなんと死後五万年を経過していることが判明する。 果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか? いっぽう木星の衛星ガニメデでは、地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。 ハードSFの新星が一世を風靡したデビュー作。

いま見ても興味をひかれる。

読み始めた時は、宇宙船の発見から宇宙人とでも出会って、ひと波乱ある話かな? と思っていた。ところが読み進めても、読み進めても、そんな展開は訪れず、ついに最後のページを迎えてしまった。

そう、この小説、学者たちが、月面の死体は何者なのか、ガニメデの宇宙船は一体何なのか、延々と議論するだけの話なのだ。そして議論が決着に至った段階で物語は終わる。

だがこの議論が滅茶苦茶エキサイティングで、驚くような意見が次々に飛び出し、ページをめくる手が止まらかった。

SF、サイエンスフィクションの肩書が最もよく似合う物語だ。

今ならKindle Unlimitedの対象にもなっているので、未読の人はどちらかで是非味わって欲しい。



そういや、『バーナード嬢曰く。』というマンガで、確か主人公が『星を継ぐもの』のキャッチフレーズに「スター誕生!」とつけてて笑った。

読むとなんだか読書欲が高まる“名著礼賛”ギャグ! 本を読まずに読んだコトにしたいグータラ読書家“バーナード嬢”と、読書好きな友人たちが図書室で過ごすブンガクな日々──。 『聖書』『平家物語』『銃・病原菌・鉄』『夏への扉』『舟を編む』『フェルマーの最終定理』……古今東西あらゆる本への愛と、「読書家あるある」に満ちた“名著礼賛”ギャグがここに誕生!!

このマンガかなり好き。これも今、Kindle Unlimited対象になってる。

アニメ化もされるみたいなので、視聴予定。 絵柄が相当変わってるけど、可愛くしてくれとの作者の意向らしい。元の絵柄も好きなんだがなー。

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