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ハードSF小説『ガニメデの優しい巨人』オーディオブック版感想

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こんばんは。夜中たわしです。

つい先日Febeにて『ガニメデの優しい巨人』が配信開始されました。

書影
[オーディオブック版]
ガニメデの優しい巨人
著者:ジェイムズ・P・ホーガン /著、池 央耿/翻訳
再生時間:10時間35分
オーディオブック配信サービス「FeBe」

この作品は『星を継ぐもの』の続編で、3部作中の2作目です。

『星を継ぐもの』については数年前に書籍で読んでいたんですが、以降の作品に興味を持ちつつも読めていなかったので、この機会にオーディオブック版を購入しました。

オーディオブックについてはこちらをどうぞ。

星を継ぐもの

前作の『星を継ぐもの』は、月面でミイラ(5万年前のもの)が見つかったことを皮切りに、ミイラの正体を突き止めるところから、果ては人類の起源についてまでをとことん考察して、議論に決着がついたころで話は終わりというものでした。

終始ほぼ議論しているだけなんですが、これがとんでもなく面白い!

こちら、以前軽く紹介しています。(ブログ初期のためか口調がぜんぜん違うけど、お気になさいませぬよう)

ガニメデの優しい巨人

『ガニメデの優しい巨人』はその後の話で、もし宇宙人が地球にやってきたらどうなるか? についてとことんリアリティを追求した作品です。

まず宇宙人とファーストコンタクトはどのような形になるか、意思疎通など言語の違いはどう解決するのか。そして地球の政府はどのような対応をするのか、どこの国に招き入れるのか、国同士の宇宙人着陸権利の奪い合いなどなど。

ちなみにタイトルにもある通り宇宙人は優しい巨人なので、宇宙戦争的なことは全く起こりません。

ストーリーの主軸となる話題は、宇宙人の発祥、その進化の過程、また地球人との進化方法の違いなど。それらが極限まで奥深く練り込んで設定が考えられていることがわかります。ちょっと引くほどのレベル。

途中、進化論や物理法則について勉強させられてる気分にもなってきます。ほぼフィクションなのに。

だけどその、ある種妄想をこれ以上なく膨らませて筋を通してるのが、たまらない。これがハードSFの醍醐味ですね。

『星を継ぐもの』も素晴らしかったですが、『ガニメデの優しい巨人』では宇宙人との邂逅があるため、より楽しめました。

オーディオブック版について

普段オーディオブックは3~4倍速で聴いているんですが、これは2倍で聴きました。流石はハードSF。話が難しすぎて、あまり速度を上げると頭がついていきません。意味がわからなくて何度か聴き直すこともしばしば。

でもやはりオーディオブックは楽ですね。2日で聴ききることができました。倍速だと計5時間程度。これ書籍だと疲れるんで、自分なら一週間くらいかかるかも。

SFには興味あるけど活字の本を読むのは抵抗があるな、という方にはオーディオブック版、おすすめです。

聴いていて意味不明になってくるかもしれませんが、とりあえず聴き通して雰囲気をつかんでからもう一度聴きなおす、というのもありです。2回目は速度上げて聴けると思うので。

難点として、ナレーターをひとりの方が演じているため、女性のセリフのところに多少違和感があります。逆に女性が男性を演じるのはあまり気にならないんですが……。

ですがこの作品は登場人物がほとんど男性なのに加え、恋愛ものというわけでもないので、無視できるレベルです。

ちなみに声優はクレヨンしんちゃんの園長先生役の森田順平さんです。

おわりに

この調子で、3作目である『巨人たちの星』についても2017年4月に配信予定とのことなので、楽しみです。

あと関係ないけど、『巨人たちの星』って『巨人の星』関係のナニカっぽいですよね。

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